Izumi Tateno
舘野泉フェスティヴァル 左手の音楽祭2012-2013

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舘野泉左手の音楽祭 ついに完結!!


昨年5月から行ってまいりました「舘野泉左手の音楽祭」は、いよいよ来月で完結・最終回です。
一生に一度の感動! お聴き逃しのないように!

舘野泉77歳のピアノ協奏曲  11月10日 東京オペラシティ 14:00開演
http://www.japanarts.co.jp/concert/concert_detail.php?id=155&lang=1

舘野泉 11月10日(東京公演)が誕生日で77歳。この日、昨年5月からスタートした「舘野泉左手の音楽祭」がついに完結する。東京公演が最終公演となる「左手の世界シリーズVol.7」は、「舘野泉左手の音楽祭全16回」の最終回第16回目です。この日は舘野泉自身に奉げられた3つのピアノ協奏曲(ノルドグレン~吉松隆~池辺晋一郎)が披露されます。中でも池辺晋一郎「西風に寄せて」は、世界初演!そして、共演するオーケストラには、令息ヤンネ舘野がコンサートマスターをつとめる「ラ・テンペスタ室内管弦楽団」がフィンランドから招かれます。
管楽器・打楽器には日本の演奏家が配されており、フィンランドと日本の音楽魂の融合!熱演が期待されます。
http://www.japanarts.co.jp/concert/concert_detail.php?id=155&lang=1

地方公演あります!

11月3日(日)14:00開演 福島/南相馬市民文化会館(ゆめはっと) http://www.yumehat.or.jp/syusai/index.html

  • 2:00p.m. Sunday, November 3 FUKUSHIMA / Minamisoma Shimin Bunka Kaikan
  • 主催:財団法人南相馬市文化振興事業団 後援:南相馬市

11月4日(月・振替休日)16:00開演 山形/山形テルサ
http://mpro-jp.org/topics.html

  • 4:00p.m. Monday, November 4 YAMAGATA / Yamagata Terrsa
  • 主催:NPO法人Mプロジェクト 山形テルサ 山形市 一般財団法人山形市都市振興公社
  • 後援: 舘野泉ファンクラブ東北、(公社)山形交響楽協会、山形市教育委員会、山形新聞・山形放送、読売新聞山形支局、朝日新聞山形総局、毎日新聞社山形支局、VigoFM78.8MHz

11月6日(水) 19:00開演 大阪/いずみホール
http://www.oaa1985.com/

  • 7:00p.m. Wednesday, November 6 OSAKA / Izumi Hall
  • 主催:大阪アーティスト協会 舘野泉ファンクラブ関西 
  • 後援:いずみホール(一般財団法人 住友生命福祉文化財団) 

11月8日(金) 19:00開演 愛知/長久手市文化の家(森のホール)
http://www.city.nagakute.lg.jp/bunka/bunka/bunka/jisyu-schedule/2013jisyu/meien13.html

  • 7:00p.m. Friday, November 8 AICHI / NAGAKUTE Cultural Center
  • 主催:長久手市

3つのピアノ協奏曲 作品紹介

ノルドグレン:左手のためのピアノ協奏曲 作品129 (1944-2008)
 ~小泉八雲の「怪談」による『死体にまたがった男』

  • フィンランドは、現代音楽の先進国と言ってよいほど、多くの優秀な作曲家を輩出している。ノルドグレン(1944~2008)もその一人であり、フィンランドの伝統的な民族音楽の影響を作品に色濃く反映している。ヘルシンキ大学で音楽学を学びながら、コッコネンに個人的に師事し、日本(1970年-73年:東京芸術大学)への留学の道を選んだユニークな経歴を持つ。日本とフィンランド、二つの文化と伝統の要素を持ち合わせている作曲家ともいえるだろう。
  • 代表作の中に、舘野泉の委嘱作でピアノソロのための「小泉八雲の怪談による10のバラード(1977年完成)」があるが、ノルドグレンは、日本留学の折から小泉八雲の「怪談」に深い共感を持ち親しんでいた。「舘野の存在なしにはこのピアノ曲を書くことは考えられなかった」と自身が語るほど、舘野泉との絆は友情と信頼で結ばれており、今日演奏される左手のためのピアノ協奏曲も、左手だけの演奏活動を再開した舘野泉のために昨年作曲されたものである。再び小泉八雲の「怪談」から、『死体にまたがった男』の話をテーマにしており、“悪魔のヴァイオリン”として一人の奏者が2本のヴァイオリンを演奏(1本は、なるべく質の悪い楽器であることが望ましい、音程を半音下げておくこと)するなど、弦楽器や打楽器が効果的に使われている。「恐ろしくとても不気味な音が出るんですよ。そして最後の静かな旋律には、“人生の歌”のような美しさがあり、弾いていて胸があつくなるほどです」(舘野泉)
  • 世界初演は2004年8月オウルンサロ音楽祭において、ユハ・カンガス指揮、オストロボスニア室内管弦楽団&ラ・テンペスタ室内オーケストラ&舘野泉で行われた。

<死体にまたがった男>

  • その女は、離縁の悲しみと怒りで死んでしまい、死んだまま旅に出た男の帰りを待っていた。男は「呪い殺されてしまう」と陰陽師へ助けを乞う。女の死を知っていた陰陽師は「助かる道はたったひとつ。馬に乗るように女の死体にまたがって、髪の毛を両手でつかみ、何が起こってもはなしてはならぬ、もしも放せば八つ裂きにされるのじゃ。」陰陽師は謎めいた言葉を女の耳元にささやくと家を出て行った。男はがたがた震えながらうつ伏せになった死体にまたがったが、あまりの恐ろしさにさけび声をあげてしまう。とたん、女は飛び跳ね、背中に乗った男に気がつかぬまま「あいつはどこだー」と男を捜しに暗闇へ飛び出していく。男は目を閉じ、恐ろしさに声も出ないが、髪の毛をつかんだ手を決して放さなかった。再び家に戻った女は、鶏が鳴き出す頃までぶつぶつとうめいていたが、朝の光が差し込むと同時に静かになった。恐ろしい夜は終わり、男は復讐の呪いをとかれたのだ。

ノルドグレン プロフィール

ペール・ヘンリク・ノルドグレン(1944- )

  • スウェーデンに近いオーランド諸島のサルトヴィク(フィンランド)で生まれる。ヘルシンキ大学で音楽学を学びながら、コッコネンに個人的に師事し、日本(1970年-73年:東京芸術大学)に留学。帰国後は民俗音楽の伝統豊かなオストロボスニアの村カウスティネンに居を定めている。「作曲は、言葉を超えた表現手段の必要性を明示するものであり、仲間とのコミュニケーションの手段のひとつ」と語る彼の音楽は、感情表現を重視し、西欧の技法を自由に駆使しながら非西欧的な精神性が感じられる独特なものである。北欧の現代音楽を代表する作曲家。

吉松隆:左手のためのピアノ協奏曲「ケフェウス・ノート(Cepheus Note)」 作品102

  • ケフェウス(Cepheus)は、秋の夜空に浮かぶ五角形の星座。すぐ隣のW字の五つ星カシオペア(ギリシャ神話ではケフェウスの妻)と並ぶと、銀河を身体にしてカシオペアが「右手」、ケフェウスが「左手」に見える。そんな「天空の左手」である「五つ星」から導かれる「5つの章」からなる夢の記録(ノート)。そして、左手だけの「5本の指」が奏でるペンタトニックの「5音階」の宇宙。そこから聴こえてくる懐かしい星の響き(ノート)の覚え書き。全体は、静かな星の景色のイメージで出来ているが、中間部はワルツが疾走し、後半では不協和音の連打(手のひらや肘打ち!)も炸裂する。5つ星の星座を選んだのは、もちろん「左手の5本の指だけで弾くコンチェルト」という意味合いをこめて。曲のコンセプトとしては、舘野泉氏のピアノの深い抒情性のイメージ、シベリウスや宮澤賢治などに連なる星のヴィジョン、そして5つの星からなるケフェウスの形から導かれる5音(ペンタトニック)の音(ノート)が核になっている。また左手の指「5本」、ケフェウスの「5角形」、ペンタトニックの「5音階」、全体は「5部」構成…など、かなり「5」にこだわった。技巧を見せつける豪華で華麗な曲としてのコンチェルトではなく、ピアノの情感に満ちた響きを室内オーケストラが優しく包むような清楚な作品になれば、と願って作曲した。舘野泉氏のために書いた今までの作品「タピオラ幻景」「アイノラ抒情曲集」「ゴーシュ舞曲集」の姉妹作でもあり、私の星の名前にちなむコンチェルト・シリーズ(ペガサス・エフェクト、ユニコーン・サーキット、オリオン・マシーン、アルビレオ・モードなど)のひとつでもある。2007年春から秋にかけて舘野泉さんのために作曲。同年のドレスデン国立歌劇場室内管弦楽団の来日公演での初演が企画されたため、その編成に合わせた室内楽編成で書かれたが、その後通常の2管編成用に改訂している。 (Text by 吉松隆) 
  • 作品紹介: http://homepage3.nifty.com/t-yoshimatsu/


池辺晋一郎:ピアノ協奏曲 第3番「西風に寄せて」~左手のために

  • 舘野 泉左手の文庫助成作品(世界初演)

舘野さんのための新作に寄せて

池辺晋一郎

  •  おそらく半世紀くらい前だ。「日本の音楽家名鑑」といった類の本の舘野さんの欄に「趣味=風を聴くこと」とあった。高校生だった(と思う)僕は、それに強烈な印象を抱く。
  • 以来僕は舘野さんの演奏にいつも「風」を感じてきた。だから、今回のご依頼を受け、発想の原点になったのは、風。そして「左」ということも想った。地図で左は「西」である。
  • こうして、ドビュッシーとも立原道造とも異なる経緯で、「西風」がこの曲を書く間、吹き続けることになったのである。   
  •  ほとんど聴く機会がないが若いころから大好きな曲がある。
  • A・オネゲル「ピアノ小協奏曲」(1924)。語法もスタイルも全く違うが、この曲のシンプルさを継承したかった。
  •  続けて演奏される3楽章から成る。「交響曲第9番」(9月に初演)と並行して書き、この8月札幌で脱稿した。舘野さんは、多くの人々に光と勇気を届け続けている。その営為の端に、微力でも連なりたいという願いを込めながら...。

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